うちの子はダウン症なんです~ダウン症がわかるまで⑥
出産の瞬間、次女がダウン症だと悟った私。
とはいえ何がてきるわけでもなく、
帝王切開で開いた腹を閉じられ、
しばらくは身動きできずに過ごした。
翌日、産科の看護師さんに車イスを
押してもらいNICUへ。
モニターとチューブにつながれた
次女の姿を眺めながら、
ダウン症の特徴を探す。
つり目、鼻骨が無い、耳の折れ曲がり、
ますかけ線、首の後ろの皮膚の余り…
次女は全て当てはまっていた。
抱っこするとフニャフニャと頼りない。
「わぁ柔らかいねぇ」と思わず言った
私を見て、看護師さんが気まずそうに
苦笑いをした。
まだ医師からの告知は受けていないので、
看護師さんはわかっていても言えない。
「この子、ダウン症ですよね」と
確認したいけど、できない。
なんとなく消化しきれない気持ちのまま
面会を終える。
次女は母乳を飲めないのに、
容赦なく始まる3時間おきの搾乳。
搾乳器で母乳をとるのが空しくて、
一生懸命飲んでくれた長女の記憶がよみがえる。
思わず看護師さんに「飲んでもらえないのってツラいですね」とつぶやくと、急に涙がこらえきれなくなった。
優しく話を聞いてくれる看護師さんに、
NICUで感じたことをぶちまける。
うちの子はダウン症なんです。
顔を見ればすぐにわかります。
医師からの告知があるまで、
病気の話ができないのもわかります。
でも、私はダウン症の次女を
受け入れた上で、話がしたい。
病気の話を避けてほしくない。
触れてはいけないもののように
扱われたくない。
寝不足と産後のホルモンバランスもあって、
しばらく愚痴と涙が止まらない私の話を
看護師さんはじっと聞いてくれた。
つづく
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