母ちゃんは笑え!

四十路の私、長女(悪魔の4歳)、次女(1歳・ダウン症&心疾患もち)、ときどき夫による息切れな日々

うちの子はダウン症なんです~ダウン症がわかるまで⑥

出産の瞬間、次女がダウン症だと悟った私。

とはいえ何がてきるわけでもなく、
帝王切開で開いた腹を閉じられ、
しばらくは身動きできずに過ごした。


翌日、産科の看護師さんに車イスを
押してもらいNICUへ。


モニターとチューブにつながれた
次女の姿を眺めながら、
ダウン症の特徴を探す。

つり目、鼻骨が無い、耳の折れ曲がり、
ますかけ線、首の後ろの皮膚の余り…

次女は全て当てはまっていた。

抱っこするとフニャフニャと頼りない。
「わぁ柔らかいねぇ」と思わず言った
私を見て、看護師さんが気まずそうに
苦笑いをした。

まだ医師からの告知は受けていないので、
看護師さんはわかっていても言えない。
「この子、ダウン症ですよね」と
確認したいけど、できない。

なんとなく消化しきれない気持ちのまま
面会を終える。


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次女は母乳を飲めないのに、
容赦なく始まる3時間おきの搾乳。

搾乳器で母乳をとるのが空しくて、
一生懸命飲んでくれた長女の記憶がよみがえる。


思わず看護師さんに「飲んでもらえないのってツラいですね」とつぶやくと、急に涙がこらえきれなくなった。

優しく話を聞いてくれる看護師さんに、
NICUで感じたことをぶちまける。


うちの子はダウン症なんです。
顔を見ればすぐにわかります。
医師からの告知があるまで、
病気の話ができないのもわかります。
でも、私はダウン症の次女を
受け入れた上で、話がしたい。
病気の話を避けてほしくない。
触れてはいけないもののように
扱われたくない。


寝不足と産後のホルモンバランスもあって、
しばらく愚痴と涙が止まらない私の話を
看護師さんはじっと聞いてくれた。

つづく



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