母ちゃんは笑え!

四十路の私、長女(悪魔の4歳)、次女(1歳・ダウン症&心疾患もち)、ときどき夫による息切れな日々

「心臓に影が」~ダウン症がわかるまで①

妊娠30週を過ぎたある日の妊婦健診。

年齢的に最後の妊娠だろうし、記念に撮っとくかと、気楽な気持ちで受けた3Dエコーで、若い女医さんはやけに念入りに次女の心臓を見ていた。

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女医さんは担当医とは別の方で、淡々としていて話しにくい印象だった。

せっかく受けた3Dエコーなのに、娘はお顔を手で隠したままだし、見せられるのはよく分からない心臓の映像ばかり。
女医さんは無言のまま。

さすがに何かあるのかと不安になった頃、「大腿骨が短いって指摘されたこと無いですか?」と唐突に聞かれた。

「無いです」

自慢じゃないけど、経過は順調。
我ながら、年の割には元気な妊婦で、糖尿も高血圧も指摘されたことがない。
赤ちゃんも小さすぎず大きすぎず、何一つ問題なく育っていると思っていた。

年齢とともにダウン症の確率が上がることは知っていた。大腿骨が短いというのがダウン症の特徴のひとつだということも。

一気に不安になる。
何かあるならハッキリ言ってほしい。
なんて不親切なヤツだと、心の中で女医さんに八つ当たりしながらエコー終了。

エコー後の問診で、担当医から「心臓に影が見えたようで、気になるので念のために心エコーしましょう」と告げられた。

気になると言う割りに、医師に告げられた検査日は2週間後。これから2週間、どんな気持ちで過ごせばいいのか。

夫に心エコーのことを伝えると、「2週間後でいいのなら、大したことじゃないんだろう」と楽観的な答えが返ってきた。

私はそんなに楽観的にはなれず、暇さえあれば検索ばかりして過ごした。

ネットは知りたいことをすぐに教えてくれる反面、知りたくないことも突き付けてくるもので、心疾患に関する情報とセットのようにダウン症の文字が目に入る。

そしてどれだけ調べても結局、ダウン症かどうかは産まれてみないと分からない。

悶々としながら2週間を過ごして、検査日を迎えることになった。