母ちゃんは笑え!

四十路の私、長女(悪魔の4歳)、次女(1歳・ダウン症&心疾患もち)、ときどき夫による息切れな日々

娘がお年頃になったら絶対に読ませたい一冊

こんにちは、ハルキゲニアです📕



今回は本のお話です。





『世界地図の下書き』

朝井リョウさんの作品です。



両親が交通事故で他界し、

児童養護施設で生活することになった太輔。



そこで同じ班になった4人と

少しずつ打ち解けて、心を開いていきます。

やっと「1人じゃない」と思えた矢先、

班の仲間たちはそれぞれの壁にぶつかり、

また別々の道へ進んでいくのです。



主人公が小学生だからといって、

みんなで努力してハッピーエンドという

単純な物語ではありません。



親がいないことで、背負わされる理不尽。

親がいたからといって、

必ずしも幸せではないという事実。



どれだけ頑張っても、

変えられないものがあるということ。



とても現実的で、残酷な世界が

子供達を傷つけたり、

子供達の夢を奪ったりします。



だから「逃げてもいい」というメッセージが

最後に込められています。

「逃げた先にも希望はある」と。

逃げてやり直したって

「希望は減ったりしない」と。



「逃げる」というと

ネガティブなイメージがありませんか?

立ち向かって乗り越えることが正しいと

何となく、そう教えられる気がします。



だけど、世の中には本当に本当に

どうしようもないことってありますよね。



そういうとき、無理に立ち向かって

自分を追いつめてしまうよりも、

逃げるほうがいいって時があると思うんです。



娘がお年頃になって

どうしようもない壁にぶつかったときに、

「逃げる」という選択肢があると

ちょっと気持ちが楽になるんじゃないか。



ということで、いつか読んでほしいあまりに、

図書館で借りて読み終わったあと、

文庫本を購入しました。

(まだ1歳なので、読むのは遠い未来のお話)



私の収集癖のためではありません。

断じて、娘のためです🙁



さて、今回はここまで👐

最後までお付き合いいただき、

ありがとうございます😆


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世界地図の下書き (集英社文庫)